公開日:2019年12月31日 | 最終更新日:2023年9月7日
2019年の一年間の治療の履歴。2019年2月27日の健康診断で食道がんが見つかり、大学病院で診察・ESD入院・確定診断・セカンドオピニオン、そして化学放射線療法で入院2回。その後も大腸ポリープや胃潰瘍などまぁいろいろと経験した。
健康診断で発見・大学病院で検査
- 2月27日:かかりつけの病院にて健康診断
- 3月9日:健診での内視鏡検査の結果、食道癌が見つかった旨の連絡が電話であった。
- 3月11日:かかりつけの病院で診察。消化器内科医から食道がんの説明。外科手術ができないため、その場で大学病院へ診察予約と紹介状をもらう。
- 3月12日:大学病院にて初めて主治医との診察。 食道癌だとあらためて言われる。
- 3月26日:大学病院にてPET/CT検査
- 4月2日:血液検査、内視鏡検査等を行う。その後診察。
2月末から4月第一週まで怒涛の日々。ステージも治療方法も不明。この頃、悪い情報ばかり目に付いた。
事実上、最初の診察、そしてESDで入院
- 4月2日:それまでの検査をふまえて、事実上、最初の主治医との診察。その場で入院の日時が決まる。
- 4月4日:大学病院耳鼻咽喉科で、咽頭がんが無いかの確認。
- 4月4日:子供たちに食道がんであることを伝える。
- 4月15日:大学病院にESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行うため入院。
がん患者新人の私は「標準治療」も知らずESDを行う理由など、基本的なことから根本的なことまでまったく理解しておらず。
ESDでの切除・退院・その後、病理検査まで長い一ヶ月
- 4月16日:入院2日目にESDでの切除
- 4月21日:退院。翌日から出社。
- ゴールデンウイーク中に闘病に向けての準備と情報収集の日々。
- 5月14日:主治医との診察。
病理検査の結果、粘膜下層まで浸潤したステージⅠ(T1bN0M0)と診断された。リンパ節転移の可能性が50%はあるため、数ヶ月以内に、外科手術か化学放射線療法のいずれかが選択肢。その場で決めず、セカンドオピニオンを行いたいと主治医に伝えた。
この頃もなぜESDをしたのか理解できておらず。いずれにせよ、手術か化学放射線療法か、決めねばならなかった。
外科手術にするか化学放射線療法にするか悩む日々・セカンドオピニオン実施
- 5月20日:どの病院で、どの先生でセカンドオピニオンを実施するかを決め、資料依頼の電話。
- 5月22日:資料作成し、内容をセカンドオピニオン先へファックス。
- 5月27日:セカンドオピニオン受入の通知が到着。
- 5月28日:主治医との診察。セカンドオピニオン用のデータを受け取る。
- 6月3日:セカンドオピニオン実施。
確定診断が5月14日、セカンドオピニオンの実施先を決めたのが6日後。約2週間後にセカンドオピニオン。その間に自分なりにメリット・デメリットを列挙した一覧表を作成し、セカンドオピニオンで私の考えを確認した。
化学放射線療法にすると決めた
- 6月11日:主治医との診察・消化器外科で手術の説明を聞く・放射線科医と面談。
- 6月18日:主治医との診察で化学放射線療法にすると伝えた。主治医は外科手術をすすめる。
- 6月25日:血液検査・放射線療法のためのCT・放射線療法の同意書にサイン・ESD後の食道の状況確認のため胃カメラ・入院予約
- 7月9日:主治医との診察・放射線療法マーキング(放射線照射の場所にマジックで印をつける)
セカンドオピニオン後に最終決定。確定診断から約1ヶ月で、化学放射線療法にすることに決めた。
入院・抗がん剤1回目・放射線療法
- 7月18日(木曜):入院・放射線照射開始(合計20回×2グレイ)・中心静脈カテーテル留置・土日一時帰宅
- 7月22日(月曜)~26日(金曜):抗がん剤(5-FU・シスプラチン)
- 7月28日(日曜):退院
- その後も平日は毎日、放射線照射で通院
放射線は18日から、1クール目の抗がん剤が7月22日から28日まで。退院後も放射線療法のために病院に通う。車で通院したが結構、日に焼けた。そして髪が抜けてきた。
入院・抗がん剤2回目・放射線療法
- 7月30日:抗がん剤の副作用で強い耳鳴りのため耳鼻咽喉科で聴力検査
- 8月5日:放射線照射で喉は強烈に痛かったが、この日から声が出なくなる。
- 8月6日:退院後初めての主治医との診察。当初予定通り8月15日に抗がん剤2回目の入院決定。
- 8月9日:脱毛開始
- 8月12日:放射線照射で、喉の周りが赤く腫れ始める。
- 8月15日(木曜):入院・土日一時帰宅
- 8月17日(月曜)~23日(金曜):抗がん剤(5-FU・シスプラチン)
- 8月24日(土曜):退院
2回目は8月15日から24日まで。抗がん剤の影響で脱毛が始まり、放射線照射の影響で声が出ず、肌も赤く腫れあがりました。2019年の真夏は放射線と抗がん剤でした。
2019年(定期検査・胃潰瘍・大腸ポリープをEMRで切除のため入院4回目)
- 9月初旬~10月初旬:通院計5回(消化器内科・放射線科・胸のただれで皮膚科)
- 10月8日:心窩部の痛みで診察。
- 10月21日:内視鏡検査で胃潰瘍と診断、飲み薬服用(疼痛・緩和ケア科)
- 10月29日:PET/CT定期検査(食道がん転移無し・大腸にポリープ見つかる)
- 12月2日:大腸スコープ実施。ポリープが1.5cmと予想より大きく切除できず。
- 12月26日・27日:入院4回目。EMRで切除。
※20年1月14日にポリープの病理検査結果(良性・腺腫)。
この頃はちょっとした痛みでも癌に結びつけてしまいます。ただ、化学放射線療法後は、胃潰瘍も大腸ポリープも病気とは思わず。再発・転移さえなければいい、という日々でした。