公開日:2019年4月2日 | 最終更新日:2024年2月1日

食道がん治療のため、今までにPET/CT検査や血液検査などをやって、今日は内視鏡検査。その後に診察で私の食道がんの現状がある程度は明らかになるはず。最初の診察の雰囲気からステージ0なのかなとおぼろげに考えていたが、そうではなかった。そしてこの日のうちに入院日も決まった。

内視鏡検査、いわゆる胃カメラをやって、その後、診察

病院到着後、検査室待合へ

今日は2019年4月2日(火曜)、内視鏡検査と診察の日だ。

7時過ぎに起床し9時半に地下鉄に乗った。今日は内視鏡検査で鎮静剤を使うため車は使えない。この時間帯はやはり公共機関の方が早く、あっという間に大学病院に着いた。

この病院では初めての来訪となる内視鏡検査室へ。まぁおじさんばかり、というか年上ばかりだ。しかし再来受付機に行くことを忘れており、まず受付を済ませ再度、検査室へ。まだ通院2度目なので、要領が悪いのは仕方がない。

検査着に着替えることもなく、そのままで30分ほど待った後、看護師さんに呼ばれた。待合室のソファから少し移動して、ちょっとした窓際のコーナーへ。

  • まず点滴
  • 胃をきれいにする飲み薬と喉の麻酔薬を服用
  • その後、すぐに本当の検査室へ

ちなみに、ここまでは次の動画とほぼ同じだ。

経口 内視鏡検査の受け方 – YouTube

いざ、検査室に入ったが、そこには多くの若き医師達が待っていた。

待合から検査室へ。鎮静剤注射後、ずっと寝ていた

若き医師たちは、4、5人ほど、いたと思う。

名前を確認され、医師が自己紹介し、その他装置装着。ベッドに横たわりマウスカバーを付けて鎮静剤を注射された後は、本当に知らぬ間に寝ていた(ちなみに、これ以降、鎮静剤を打っても眠れない・効かない状態が、なぜか続いている)

目覚めたのは13時。実質10時半頃に内視鏡が始まって、1時間ほど検査。その後、1時間半くらいは寝ていたのだろう。内視鏡の受付開始から終了まで、5時間を要したこととなる。かなりの時間だった。

(※今回の内視鏡検査は、ステージを決めるため各種検査があり、時間を要した。その後、内視鏡検査を何回もやっており、現在は、検査自体が20分ほど、鎮静剤も打っておらず、受付から終了まで2時間弱で終えている。)

そこに、ちょうど妻が到着。消化器内科へ一緒に移動した。

あっという間に説明が終わり、手術日が決まる

予定通りの時間に診察に呼ばれた。「胃カメラ、お疲れさまでした。では、さっそく結果ですが……。」と早くも本題に入る主治医。そこからは早かった。理解する間もなく、食道がんの状況を説明して、入院は4月15日で手術は16日。

「今まで、説明を聞いて、何か不明な点がありませんか?」 くらい聞けよと思いつつも、それも聞かれずに終了。

本当にこの時点では何も理解していなかったと言っていい。予習など全くしていなかったのもあるが、予習していてもわからなかったと思う。なんといっても、予習の範囲そのものをわかっていなかった。

その後、採血・採尿・レントゲン・心電図など手術に向けての検査をいくつか。最後に入院センターで説明を聞く。もうすっかり入院・手術モードだ。この間、2時間程度だったが、妻は無言で付き添ってくれていた。

すべてが終わって、バスに乗った。妻は終始無言で、きつそうな顔つきだった。この表情は、最初に告知を受けたときと同じ。申し訳ない以外に思いつく言葉は無かったが、それも言えず、お互い無言だった。

この日は、上述通り、胃カメラ・採血・採尿・レントゲン・心電図で、合計10,190円(3割負担)だった。

今、思えば

何度か書いているように、食道がんの基本についても、事前に少し調べただけだった。どういう状態がステージⅠなのか、あるいはステージⅡはどんな状態をいうのかなど、ほとんどわかっていなかった。

今となっては、ESDとEMRの違いや、ステージごとの違いなど理解しているが、この時点では、主治医が言っていることは、ほぼ理解していない。言われるがままで、入院日が決まり、手術内容が決まった。

恐らく主治医は詳しく説明してくれたのだと思う。しかし、あまりにも「がんの世界」は日常とは、かけ離れていた。