当初、医師の説明から、かなり早期のがんであると思っていた。しかし、内視鏡検査の結果、SM2で、リンパ節転移の可能性が50%あると診断された。結果として、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)なるものをすることとなった。ここで、この内視鏡検査結果について少し詳しくまとめた。
リンパ節転移の可能性が50%のSM2
ご注意ください
このページの内容は私なりの解釈であり、医学的に正確かは不明です。
食道がんの到達度・深さで、治療方法が変わる
2019年4月2日(火曜)は内視鏡検査と診察の日だった。この日の詳しいことは「本日内視鏡検査、そして入院日決定 | がんケアネット」に書いた。今回は、内視鏡検査を行った後に診察を受け、いろいろと説明を聞いたので、その点について少し詳しく書く。
前提として、私の場合、「表在がん」であるということ。残念ながら、早期がんではなかった。ただ、進行がんでもない。
がんが食道の壁の粘膜内にとどまるがんを早期食道がん、粘膜下層までしか及んでいないがんを表在食道がん、それより深い層まで及んでいるがんを進行食道がんと呼びます。
食道がん 全ページ:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
次のように、「食道表在がんに対する内視鏡的粘膜切除術および内視鏡的粘膜下層剥離術説明書」(一部抜粋・書類A)というタイトルの7ページの紙をもらったので、一部を抜粋する。6ページ目が同意書で、7ページ目が問診票となっている。
書類Aは前書きみたいなもので、次の書類Bから本題に入っていく(一部抜粋・赤線は私による)。
ここで書かれていることを私なりの解釈で説明すると(医学的に確実な情報ではありません)、
- EP・LPMは、内視鏡的治療の「適応病変」(=内視鏡手術ができる・やりなさい)
- MM・SM1は、「相対的適応病変」(=内視鏡手術でもいい・やってもいいよ?)
- これらよりも深いものは、「それ以外の病変」となる。
なお、私は、赤線の通り、SM2=「それ以外の病変」で、リンパ節転移の可能性が50%だ。これ聞いたとき、何とも言えないものが心の中を駆け巡った。
SM2だが、まずは内視鏡手術をすることになった
私は、「SM2」なので「それ以外の病変」であり、内視鏡手術ではなく、化学療法・放射線療法、あるいは外科手術をしたほうがいい、ということとなる。
ただ、切除範囲が3/4周未満であること、診断目的としてやるということ、結果として、内視鏡手術となったのだと思う。内視鏡で組織を採取して、病理診断で確定し、次の治療を考えていくという方向になったのだろう。
推測でしかないのは、これら最も重要で、最も決断すべきところの記憶がほとんどないからだ。あるいは、そこまでの理解がなく、流れるままに決まってしまったため、しっかり覚えていないということだ。「適応病変」「相対的適応病変」、さらには「絶対適応」。そんな四字熟語は正直に言って、理解の範疇を超えていた。
それじゃぁ、ダメなんだろうけどもね。
今、思えば
何度も書いているが、この時点での食道がんに対する理解が根本的に足りなかった。初めての単語ばかりで、理解できていない。
主治医の二度目の診察で、大切なことがあっという間に決まったと思う。今となっては、この程度の病状だから、できる限り、早くやろうと主治医は考えたのだろう。
この段階での診察には、必ずメモを取る、できれば付き添いが必要だ。いくらネットで調べていても、初期の頃は、身体になじんでいないというか、言われてもすっと理解ができない未知の世界だということも留意しておく。