公開日:2019年10月22日 | 最終更新日:2024年1月30日

2019年8月24日に食道がん化学療法の2回目を終えて退院した。その後、8月末から9月にかけては2週間おきに血液検査などで通院したが、大きな問題は見つからなかった。そして10月、突然の胸の下部分の痛みが始まった。一時は救急外来にも行ったが、内視鏡検査の結果、単なる胃潰瘍だった。

化学放射線療法終了後、原因不明の胸の痛みに、いろいろと考えるが…

8月末に2回目の化学療法を終え、大きな問題なく9月も終えた

2019年8月24日(土曜)に2回目の化学療法を終えて退院した。その後、8月27日、9月3日、そして9月17日といった感じで2週間ごとに通院。血液検査をしたり、放射線科で診察したり、放射線照射でケロイド状になった首やのど元、胸の処置に皮膚科へ通ったりだった。

お陰様で、血液検査も想定内の異常値(血小板が少ないくらい)、9月初旬には皮膚のガーゼが不要になるなど、大きな問題は無かった。

10月に入って、突如として心窩部が痛み始めた

そして、早いもので10月になった。10月8日(火曜)に突如として、みぞおちというか心窩部というか、胸の下あたりに差し込むような痛みが始まった。

痛みは治まらず、2日後の10月10日の夜は、近くの救急外来に行って診察してもらったが、それでも大きな問題は見つからなかった。

10月15日に主治医の診察があったが、そこでも原因は不明で内視鏡検査をすることに。かなり痛みが強いため、翌日に大学病院の疼痛・緩和ケア科で診察してもらい、トラマールを処方してもらい、1日に3回服用した。

胃カメラをやって胃潰瘍と診断されたが、それで一安心した

10月21日(月曜)に上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)を行い、胃潰瘍であると診断され、タケキャブを処方された。

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「あぁ、胃潰瘍か… 。胃潰瘍で良かった。」が診断を下された後の率直な気持ちだった。それまで、50年以上の人生で、何か痛みがあっても数日で終わっていた。ましてや胃潰瘍などなったこともなければ想像もしていなかった。しかし、単なる胃潰瘍で本当に一安心した。痛みは弱まらなかったが。

換言すれば、もし食道がんなどになっておらずに胃潰瘍と診察されたら、それなりに不安になっていたはず。

しかし、食道がんを経験し、今日明日にでも転移再発の可能性がある人間にとって、胃潰瘍など大きな病気ではない。「胃潰瘍ごとき」である。余裕である。

過去に、「ちょっとした痛みをがんに結びつけてしまう」という内容のことを書いた。告知されて間もない、がん初心者のとき、それまで気にしなかった痛みでも、それをがんに関係があると考えてしまう。今回も、典型例だ。すぐに痛みがあると不安になる。わかっていても仕方がない。その後もいろいろと身体の変調を体験したが、原因が明確になるまで常に不安を抱えていた。

さて、2019年夏に化学療法を2回やって、一通りの治療が終わったわけだが、10月下旬に、初めての定期検査がある。「再発転移ありませんように」と祈りながら、PET/CT検査を受けた。

しかし、思わぬ伏兵に苦しめられることとなる 😢