公開日:2019年7月19日 | 最終更新日:2023年10月16日

さて、食道がんステージⅠの私の最初の入院日だ。初日から放射線療法をやったがあっという間に人生初の放射線照射は終わった。その後、抗がん剤(FP療法)の準備のために中心静脈カテーテル。こちらは手術室のようなところで。2回目の入院なので、入院そのものに戸惑うことはない。

初日から放射線照射、そして中心静脈カテーテル

いざ、病院へ

今日は、2019年7月18日(木曜)。今日から食道がん化学放射線療法(FP療法・40gy/20回)のための入院が始まる。昨晩はいつも通りに眠った。

そして、7時に起床。パラパラと雨が降っている。いつも通り、やることをこなし、9時過ぎに自宅を出た。大通りに出てタクシーを拾った。ムシムシとしていた。

食道がん化学放射線療法の入院の荷物一式

話し好きのタクシーの運転手。70歳後半かなぁ。9時半過ぎに到着で2,050円を支払った。入退院センターは混んでいたが、ESDで入院していたので要領を得ている。必要書類を渡して、すぐに病棟へ移動。

部屋に到着したのが、10時過ぎ。今回も、食事と睡眠以外は終日、談話室にいるはずなので、前回同様、個室ではなく大部屋だ。

私のベッドは、主治医に依頼していた通りの窓側。初日は、全員で3名しかいない、かつ静かな人ばかりなので良かった。まぁ眺めがよい。これでこれからの気分もよければもう十分だ。

入院自体が2回目なので、前回の反省を踏まえて最低限の荷物にした。しかし、もっと日常品をコンパクトなものに変えておけばよかったなとは感じた。

前回の入院では見たこともない看護師さんが担当だが、後で話を聞いてみるとチームで動いているのでチームが違うと会わない、でも3年前から働いているとのこと。看護士さんは気さくで良い人。

主治医と研修医の説明を聞く

10時半頃に主治医と研修医とで今回の入院の説明。冒頭で主治医は、まだ変更の余地があるけどもと言って外科手術の方が良いという試験結果の話。さすがに、化学放射線療法に決めたので、話は流れた。

11時から翌朝11時まで尿を溜める。今日は、順調に溜まった。昼食もうまい。

昼食後はパソコン仕事。12時半から15時前まで。予約していた時間になったので、シャワーに入ろうと思った途端に、放射線科から呼び出された。看護師に一言伝えて、急いでシャワーに入る。

食道がん化学放射線療法1回目入院初日の昼食
7月18日の昼食

今日は、カテーテルを入れるので、そのための手術着が用意されていた。放射線治療も手術着かなと思って、それを着て、ナースステーションへ。看護師さんに笑われる。「放射線は普通の服でいいですよ」と。言われてみればそうであるが、邪魔くさいのでそのまま地下の放射線科へ。

初めての放射線治療と中心静脈カテーテル留置

最初の放射線照射だが、今までの技師と違ってコミュニケーションが取りづらい人たちだったのもあって、正直言って訳のわからぬままに放射線は終わった。言われたとおりに寝て、やられるがままになって、それじゃぁ始めますと言われて、終わった。生まれて初めての放射線照射というのに、感慨も感動も何もない。

終了後、部屋に戻るとすぐに中心静脈カテーテルの準備ができていると言われる。今度こそはと、手術着を着て、16時頃に血管造影室へ看護師さんと共に。

以下のリンク先の写真とほぼ同じだが、リンク先の病院とは何の関係もない。しかし、こういう装置は格好いいね。

血管造影撮影室|診療科一覧|イムス三芳総合病院

これがあの噂の手術室か、と思うくらい、私がイメージしていた手術室のような造影室だった。数名の若手の医師たちに囲まれながら、色々と装置を付けられ、レントゲンを撮られ、体全体にシーツのようなモノをかけられ、麻酔をされた。

食道がん化学療法のためのカテーテル留置
カテーテル留置(一時退院中に撮影)
赤色部分と点滴の管を繋げる

右肘上部分に麻酔をされたようだが、それをやっている若手の医師が深呼吸しているのがわかった。「今、メスで少し切っています」と言われて結構ビビった私。切っている感触がわかった。その後、30センチカテーテルが40センチになったり、カテーテルが血管を移動していくがわかったり。テレビでしか見たことのないあの茶色い消毒液が、顔を覆っているシーツの上にポトポトと落ちる。

初日から本格的な病人だ。

これから色々とあるのだろうなと考えながら、中心静脈カテーテルは終わった。看護師さんが既に呼ばれていたようで、共に病室へ。カテーテルクリップの保護をしてもらうなど。

食道がん化学放射線療法入院初日、無事に終了

17時半に一段落して談話室でパソコン仕事の続きをやる。そこにいた老婦人に声をかけられ続け(こちらが先に声をかけたのも悪い)、「夕食行ってきます」と言って逃げた。夕食は、15分もかからずに終えた。

18時半から談話室でまたしてもパソコン仕事を1時間ほど。20時頃から読書を開始。談話室のテレビをふと見ると、京都アニメーション第一スタジオが放火で大火災とのことだった。

22時頃に部屋に戻る。その時間帯まで談話室にいた。

食道がん化学放射線療法1回目入院初日の夕食
今日の夕食:唐揚げ・レモン付き!!

さて、入院中の楽しみであるAmazonのFire HDで映画を見る。グラン・トリノを途中まで。おもしろいのかおもしろくないのか不明。11時半頃にキス・オブザ・ドラゴンを見る。久しぶりに見た。12時になったので眠る。1時頃に目覚める、まぁ太った男性のいびきがうるさい。大過なく、入院初日が終わった。

入院中はスマホよりもタブレット型で

Fire HD 10 タブレット 10.1インチHDディスプレイ 32GB ブラック

翌朝は6時頃に起床した。

今、思えば

ESDでの食道がん切除での入院の経験は、ある意味、良かった。2回目の入院なので要領を得ているというか、治療以外に悩むことがないという感じだった。2019年は合計4回の入院を経験するが、2、3ヶ月ごとに入院していたので、後半は我が家に戻ったような感じがあった。それほど病院は、独特・固有の雰囲気を持っている。

プライバシーを尊重する方は論外だが、大部屋かつ窓側をおススメする。食事時には、ベッドを挟んで向かい側の人とも会話ができる。また私がお世話になった病院では、窓側に洗面器があり、かなり便利だった。