公開日:2019年7月9日 | 最終更新日:2023年10月11日

告知から123日目の今日、放射線科で最後の準備。マジックで胸やわき腹に線を書いてもらって最後のCT撮影。あとは食道がん化学放射線療法の本番を待つだけ、という段階まで来た。本当はこれからなのだが、ちょっと満足感もあったりして、だ。

消化器内科と放射線科で最後の準備

内視鏡で食道切除部位の状況確認とクリップ留め置き

今日は2019年7月9日(火曜)だ。前回の通院が2019年6月25日(火曜)だが、前回は放射線療法関連で以下のことをやった。最終準備の一つ手前という感じだ。

  • 9時:放射線科で説明
  • 10時:内視鏡で食道切除部位の状況確認とクリップ設置
  • 11時半:放射線科で治療計画用のCTを撮影

放射線科で医師から説明を受け、その後、内視鏡で食道がんを切り取った場所のチェック、あわせてその場所にクリップを留め置き。これで場所が明確になった後に、放射線治療計画用のCTを撮影した。

そして、今日は、最終準備として以下のことをやった。

  • 8時45分:消化器内科で主治医の診察
  • 9時:放射線科でマーキングとCT撮影

消化器内科は、前回の診察でB型肝炎陽性の結果が出て、再度、血液検査の結果を聞きに。陽性ではなく陰性だったとのことでほっと一安心し、あっという間に診察室をあとにした。8時45分からの診察開始ということは、最初から主治医は陰性であると考えていたな、と思いつつも終わったことは気にしない。

放射線科でマーキングとCT撮影

9時から放射線科。CT検査室の前で待つ。

待っている間、奥にある放射線治療室に入っていく患者を何となく見ていた。ある人はどす黒い顔、ある人は真っ青、そして真っ白な顔。全員入院患者で、寝間着を着ているからか余計にそう見える。「あんな風にはなりたくない、あんな風になるのだろうか」と大きな不安を抱いた。

CT室へ入ると前回の技師が「15分程度はこの格好で動かないままで」と言って、二人で雑談。10分ほど経過して、マジックで線を胸や脇に書き始めた。書き終えるとCT開始。あっという間に終わる。

「このマジックの線は、最初の放射線照射まで消さないように」と言われた。「風呂に入るなということか」と思いつつも、今日、やることは終わった。

今日、放射線科でやったことは、以下のサイトに詳しい。リンク先にはマーキングの一例も写真で掲載されている(青い下線は私による)。

毎回の放射線治療で同じ体勢がとりやすく、かつ治療中の苦痛も少ない体勢を考慮しながら CT を撮影します。

(中略)

体勢が決定した後、体の前面、両側面にマジックなどでマークをつけます。このマーキングは、治療当日に治療室内でも治療計画用CT撮影時と同じ体勢を取るために必要な目印となる大切なものです。それぞれのマークは、強くこすったり拭いたりすると消えてしまいますので、完全に消えないように注意していただく必要があります。マーキング、CT 撮影が終わったら放射線治療計画用 CT は終了です。

放射線治療計画|国立国際医療研究センター病院から

いよいよ次は入院だ

これで、すべての準備が終わった。

前回の6月25日の診察日に、入院の予約も終え、説明も聞いている。放射線治療計画も、あとはプロが計画を作ってくれるし、抗がん剤のさじ加減は主治医に任せる、そんな感じで、私自身が医学的にできることは、もうない。

仕事関連も、まぁまぁ終わっている。

今日で早くも告知から123日で、4ヶ月経過した。まぁ、毎日が早かったが、できる限りのことはやったという満足感はある。

もちろん、これからが本番なのだが、準備は整った。

今、思えば

この日で告知から123日。4ヶ月という期間だけを見ると長い。ただ、ESD(内視鏡による食道がんの切除)が、告知から38日後、その後にゴールデンウィークがあって、病理検査の結果が出たのが67日後で、約半分が経過した。

6月はセカンドオピニオンで一ヶ月を終えた。102日目の6月18日に化学放射線療法をすると主治医に伝えた。そして今日がそれから約3週間後。他の人より早いのか遅いのかは今もわからないが、ESDやらセカンドオピニオンやら、ゴールデンウイークを考えたら、まぁ、走り続けたという感じは今でもする。

がんになって、落ち込む暇もなかったのは不幸中の幸いでもあった。もちろん、気分はずっとふさぎがちだったが。