2019年7月18日から土日を除く40gy/20回の放射線照射、7月22日から4日間24時間連続の化学療法(FP療法)を行った。ここでは、その後の3週間、いわゆる初期の頃の化学放射線療法で経験した副作用についてまとめた。
抗がん剤と放射線療法のスケジュール
2019年7月18日(木曜)に入院し、7月22日(月曜)から25日(木曜)まで4日間24時間連続で化学療法(FP療法)を行った。26日(金曜)午前には静脈カテーテルが抜かれた。そして28日(日曜)午前に退院した。
また、並行して放射線療法も始まっており、7月18日の入院初日から土日を除き連続して行われた。
そして、化学療法のための2回目の入院がほぼ1ヶ月後の8月15日(木曜)から始まる。ここまでをまとめると以下の通りとなる。
化学放射線療法のスケジュール
- 入院:7月18日~28日
- 化学療法・抗がん剤(FP療法):7月22日~25日
- 放射線療法:7月18日から合計20回(土日以外)
副作用は、いつから始まって、いつころに終わったのか
まずは、次の一覧表を見てほしい。私が経験した副作用を時系列でまとめたものだ。画像クリックで拡大(パソコン画面で見ることを推奨)。
副作用時系列一覧表の見方
- 期間:7月14日から8月14日まで
- 例えば、7月29日は告知から143日、抗がん剤開始から8日目となる
- 抗がん剤開始(緑色):7月22日から4日間
- 放射線照射(黄色):7月18日から土日と祝日を除く合計20回
抗がん剤の副作用
放射線の副作用と比較して、脱毛以外は圧倒的に期間が短い。耳鳴りも1回目の抗がん剤では、かなり短い期間だった(2回目の抗がん剤以降の耳鳴りは4年近く続いており、まだ治っていない)
脱毛については、髪の毛が一斉に抜ける・白髪になるなど、変化に段階があったが、初期の3週間は抜け毛そのものばかりだった。
抗がん剤副作用まとめ
- しゃっくり・便秘・耳鳴りの3つ(一覧表の薄い緑色で示した部分が抗がん剤に関わる副作用)。
- しゃっくりは、抗がん剤最終日に始まって、2日間で終わった。
- 便秘は、抗がん剤開始当日から始まって、合計17日間。
- 耳鳴りは、抗がん剤開始6日目から始まって、5日間続いた。
- 脱毛は、抗がん剤開始11日目から始まった。
以下の資料「FP療法について」は、抗がん剤開始前に病院からもらったもので、「想定される副作用の一覧」だ。結果として、想定された副作用の中で、下痢や手足の痺れなど全くなかったものもあったが、耳鳴りや脱毛などは想定された時期とほぼ同じ時期に始まった。
私の副作用:想定された副作用一覧と比較して
- 抗がん剤そのものによる食欲不振:無かった。
- 吐き気:入院中に少しだけあったが、食欲が失せるほどのものは無かった。
- 下痢:無かった。逆に便秘になった。
- 口内炎・手足の痺れ:無かった。
- 耳鳴り:上記の一覧表とほぼ同じ時期に始まったが、5日間だけだった。
- 脱毛:上記の一覧表よりも4、5日早くに始まった。
- 検査値:血小板の値は低くなった(基準値が158~348だが、120だった)
なお、薬は、便秘薬だけを処方してもらった。また、ドラッグストアで浣腸を購入した。
放射線の副作用
放射線の副作用は、長かった。かつ変化が急だったように思う。のど元の赤みは1日で大きく変化した。8月後半に赤みはケロイド状になっていくが、これも一晩でなった。以下、副作用時系列一覧表を再掲する(抗がん剤副作用の項目で示したものと同じもの)。
のどの痛みについては、徐々に食べ物の飲み込みに苦労し、8月初旬のある日は、痛みで食べることが嫌になった。
放射線副作用まとめ
- のどの痛み・声が出なくなる・胸やのど元の赤みの3つ(一覧表の薄い黄色で示した部分が放射線に関わる副作用)。
- のどの痛みは、放射線照射7回目に始まって、50日間ほど続いた。
- 声が出なくなったのは、放射線照射12回目から始まって、12日間続いた。
- 胸やのど元の赤みは、放射線照射16回目くらいから始まって、33日間続いた(その後、8月下旬にケロイド状になった)。
薬は、放射線照射部分の保湿としてヒルドイドローションを入院中から毎日、首の周辺と背中に塗った。退院後、痛み止めとしてカロナール(200mg)・アルロイドG内用液5%・60mLを処方してもらった。
ヒルドイドローション0.3%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典 アルロイドG内用液5%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典