治療前から治療後まで、経験者の知恵が満載 必読!
基本データ
一度目の大腸ガンは早期発見し手術もうまくいったのだが、四年後に膵臓ガンを発症。
現在抗ガン剤治療中の大学教授が、この二度のガン患者経験を踏まえて、病院を選ぶ時、ベッドが空かなくて入院できない時、セカンドオピニオンがほしい時、執刀医の実力を知りたい時、主治医と合わない時、抗ガン剤をやめたくなった時、いじわるな看護師に当たった時、どう考えどう振る舞うべきかをレクチャー。
「先生にお任せ」ではなく、自分で決断する「賢いガン患者」になるための手引き書。
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書名 | 大学教授がガンになってわかったこと |
著者 | 山口沖美(患者本人) |
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2014年3月28日 |
最初にお読みください
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おススメ書籍の使い方 | がんケアネット以下の文章には、「末期」・「死」などが含まれている場合があります。
おススメポイント
参考になるところ多数。賢いがん患者になろう
自分の愚かなガン患者体験を包み隠さずに書き記せば、読者は「そんなことをしてはいかんな」と思ってくださるわけで、読者は「賢いガン患者になる」術を手にできる。そういう本を残すことが、私にできる唯一のことだと思い定めて書きました。
p9
言語学者である山口氏。自らのがん経験を隠さずに披露し、反面教師にしてくださいというのが本著の目的だ。
病院選びから医師選び、入院から治療、退院後まで
病院や医師選びの方法、入院までの心構え、さらには治療そのものだけでなく、医師や看護師・患者同士の付き合い、職場との関係など、あらゆる場面について、細かな知恵を授けてくれる。
新書サイズでわかりやすく、読みやすく、知っておくべき内容が多数、書かれている。
多岐にわたる内容は、下記の「この書籍の目次」で確認を。
このような方、このような時に
- すべて初めての方、これからの方
- 病院選び、医師選びから入院、手術、抗がん剤、などあらゆる場面それぞれのヒントが知りたい
- 医師、看護師、患者同士のコミュニケーション方法について知りたい
- セカンドオピニオンについて知りたい
- 退院後の生き方は?
この書籍の目次
プロローグ
Ⅰ 大腸ガンの時
ガンかと思ったら、何をすべきか?
病院選びは、いつからするか?
私的病院情報の集め方
どっちの病院がいいか迷った時
病院選びはなぜ大切か?
ダメな病院だったら、どうするか?
選んだ病院でホントによかったか?
なかなか入院できない時
個室にするか、大部屋にするか?
大腸ポリープの内視鏡手術
病理検査の結果を聞く。
セカンドオピニオンがほしい時
術式と手術のリスクの説明を受ける
執刀医の実力を知る方法
腹腔鏡下手術とその後の不養生
II 膵臓ガンの時
膵腫瘍はなぜ見つかったか?
手術をするか、しないか?
手術の実力は?
術式と手術のリスクを説明してもらう
膵腫瘍の手術
医者の言葉で落ち込まない方法
術後の回復を早めるには?
職場にSOS発信をする。
抗ガン剤治療の実際
抗ガン剤はどのくらい続けるべきか?
主治医と合わない場合は、どうするか?
主治医の紹介を頼む時
術後の主治医はこんな医師がいい
Ⅲ 比較・共通のこと
経験豊かな麻酔科医か?
治療を受けたい医療チーム
頼りになる看護師とは?
いじわる看護師対処法
患者同士のコミュニケーション
ガンについての知識を身につける
体にいいことをする
覚悟を決めて明るく生きる
エピローグ
注釈