個人事業主・会社員・専業主婦・一人暮らしなど9つのタイプ別にお金のやりくりを説明 類書とは違った角度からの書籍で参考になる
基本データ
がんと向き合い、自分らしく生きていく上で生じる悩みは身体のことだけではない。
「がんの治療費はどう捻出したら良いか」「治療中住宅ローンはどうやって支払っていったら良いか?」といった経済面の切実な悩みを抱えている方におすすめ。
看護師経験者であり、ファイナンシャル・プランナー(FP)でもある筆者が具体的な相談例を基にアドバイスします。
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書名 | がんになったら知っておきたいお金の話 |
著者 | 黒田ちはる |
出版社 | 日経メディカル開発 |
発売日 | 2019年1月25日 |
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最初にお読みください
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おススメ書籍の使い方 | がんケアネット以下の文章には、「末期」・「死」などが含まれている場合があります。
おススメポイント
看護師経験者で、がん患者専門の家計相談所を開業 9種類のタイプ別事例を掲載
看護師を10年経験したあと、FPの資格を取って、国内初のガン患者専門の家計相談所を開業した著者。
本書では、「がんになったらお金はどうすればいいのか」という基本を説明。がん患者の治療生活の家計相談として「個人事業主」・「働き盛りの会社員」・「60代前半」・「専業主婦」・「共働きの妻」・「つらくて退職を検討している」・「再発後見通しがわからない」・「一人暮らし」・「積極的な治療を終了したケース」という9種類のタイプ別に区分し、それぞれのケースのお金について説明。
自分が該当しないケースでも、読めば参考になる点が多い。巻末には「生活設計表」の事例シートもあって、一読の価値は十分にある。
こんな方へ
- がんを告知されたばかりの方
- 告知後、治療方法がある程度決まった方
- がん患者の家族
- タクシーでの通院費は、体調によってバスや電車が難しく、やむを得ない場合は対象
- セカンドオピニオンは、交通費も含めて対象
- 国内で未承認や保険診療以外の治療は、医師が治療行為として認めた場合は対象
この書籍の目次
プロローグ ー看護師FPってなに?
第1章 -自営業(個人事業主)のケース
第2章 -働き盛りの会社員のケース
第3章 -60代前半のケース
第4章 -専業主婦のケース
第5章 -共働きの妻のケース
第6章 -つらくて退職を検討しているケース
第7章 -再発後見通しが分からないケース
第8章 -一人暮らしのケース
第9章 -積極的な治療を終了したケース
エピローグ -一人で悩まない、困ったときの相談相手探し(NPO法人がんと暮らしを考える会の紹介)
巻末付録
おわりに