私自身の食道がん治療(PET/CT検査やESDなどの同意書や説明書、セカンドオピニオン・化学療法の資料)や治療画像など、すべてをここにまとめた。
告知から診察、治療の履歴(2019年3月から8月末まで)
2019年2月27日に、かかりつけ医の病院で健康診断を実施。その結果、食道がんが見つかったとの一報が3月9日に電話で。この日を起点に、日数を記載しているのが下記の2つの表の「告知から」という項目となる(クリックして画像拡大)。
例えば、初めてのPET/CT検査は3月26日で、18日目。食道がんの詳細を把握するための検査が電話での一報から3週間も経過せずに実施したこととなる。
2019年7月から8月末までの表には放射線療法の実施日を記入。8月24日に化学療法を終えて退院したわけで、電話での一報から169日目。半年もせずに一通りの治療を終えたこととなる。
2019年の一年間の治療履歴はこちらの記事で
PET/CT検査説明書(2019年3月26日)
2019年3月26日(火曜)に初めてPET/CT検査をやってからは、定期観察で年に1回は実施。説明書と問診票があるだけで、同意書はない。
詳細はこちらの記事で
食道がんESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
ESD説明書・同意書・問診票(2019年4月2日に受領)
2019年4月2日に内視鏡検査を実施。その検査直後に診察を受け、ESDについて説明を受けた。その際に主治医から渡された「食道表在がんに対する内視鏡的粘膜切除術および内視鏡的粘膜下層剥離術説明書」というタイトルの7ページの書類が以下となる。
詳細はこちらの記事で
一部を抜粋。6ページ目が同意書で、7ページ目が問診票となっている。
書類Aは前書きみたいなもので、次の書類Bから本題に入っていく(一部抜粋・赤線は私によるもの)。
私は、「SM2」なので「それ以外の病変」であり、内視鏡手術ではなく、化学療法・放射線療法、あるいは外科手術をしたほうがいい、ということとなる。
食道がんESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)での入院計画書(2019年4月15日~21日)
2019年4月16日付(入院翌日・ESD当日)で、渡された食道がんESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)入院計画書
セカンドオピニオン
セカンドオピニオン申込書抜粋(2019年5月22日申込)
下記のような感じでセカンドオピニオンの申込書を作成した。
名前や病名などの基本情報 | 食道がんステージⅠ |
主治医・医療機関名・診療科 | *** |
発症時期・症状 | 19年2月下旬に健康診断をしたところ食道癌が見つかった。3月26日から4月2日の間に、大学病院にてPET/CT検査、内視鏡検査等を行い、改めて食道癌と診断。自覚症状は皆無でした。 |
主治医の診断・治療経過・現在の状態 | 4月15日に大学病院入院。4月16日にESDでの切除、4月21日退院。5月14日の診察でステージⅠ、数ヶ月以内の手術が第一、化学放射線療法が第二の実施を勧められる。現在、特段の自覚症状はありません。 |
今回のセカンドオピニオンで相談したい事項・特に伝えたい事項 | ・年齢的に手術を勧められております。標準治療でもそう書かれていることは理解しており、また放射線治療後に手術をした場合、手術がしにくいと言われ、なんとなく手術を第一に考えておりますが、ここ数週間で結論を出す予定です。以下、ご相談したい内容です。 ・一般論として化学放射線療法単独でも同程度の結果が出るとありますが、手術の方が優位な理由は何でしょうか。罹病部位を直接見るため、どこに癌が進行しているか、リンパ節への転移の有無が明確になる、という利点は理解しておりますが、他にはありますでしょうか。 ・手術に耐えうる体力がないという理由が化学放射線療法を行う理由と理解しております(重複になりますが手術が化学放射線療法より優位と理解)。手術が大がかりで身体への負担が大きい、食道を全摘するといったデメリットをふまえても化学放射線療法より手術が優位、という理由は何でしょうか。放射線照射後の手術は合併症が起きやすいというデメリットは理解しております。 色々書いておりますが、体力さえあれば手術の方が化学放射線療法より優位な結果が出るという理由が不明と言うことになります。この点をご指導いただきたいと存じます。 |
詳細はこちらの記事で
参考までに、セカンドオピニオンの一連の流れを記載。
- 5月14日(火曜):病理検査の結果を聞く。セカンドオピニオンをすると決める。
- 5月20日(月曜):セカンドオピニオン先に資料送付依頼
- 5月22日(水曜):セカンドオピニオン先から資料到着。その日のうちに、ファックスで申込書送付
- 5月27日(木曜):受け入れの通知が郵送で到着
- 5月28日(火曜):診察日。主治医からセカンドオピニオンのためのデータもらうためだけに病院へ行く。データをすぐにセカンドオピニオン先へ郵送。
- 6月3日(月曜):セカンドオピニオン実施。
セカンドオピニオン所見書一部(2019年6月3日)
2019年6月3日(月曜)にセカンドオピニオンを実施。その際に所見書として2ページの書類をもらう。その中の一部が下記となる。
詳細はこちらの記事で
食道がん化学放射線療法
治療風景(入院期間:2019年7月18日~28日)
中心静脈カテーテル(2019年7月18日・化学療法2回目の入院も同様に)、輸液ポンプ2台など。
投与スケジュール(FP療法)とFP療法について(化学療法開始前に受領)
投与スケジュール(FP療法)とFP療法についての2つは、なかなか重宝したというか貴重なもの。
食道がん化学放射線療法の副作用
副作用が始まった、終わった時期
私が経験した副作用を時系列でまとめたもの。画像クリックで拡大(パソコン画面で見ることを推奨)。
副作用時系列一覧表の見方
- 期間:2019年7月14日から9月15日まで
- 例えば、7月29日は告知から143日、抗がん剤開始から8日目となる
- 抗がん剤開始(緑色):7月22日から4日間・8月19日から4日間。これらのための入院は矢印で
- 放射線照射(黄色):7月18日から土日と祝日を除く合計20回
抗がん剤の副作用まとめ
放射線の副作用と比較して、脱毛以外は圧倒的に期間が短い。耳鳴りも1回目の抗がん剤では、かなり短い期間だった。ただ、2回目の抗がん剤以降の耳鳴りは4年近く続いており、まだ治っていない。治る気配がない。
脱毛については、髪の毛が一斉に抜ける・白髪になるなど、変化に段階があったが、2019年末頃も残った髪の毛が白髪になったままだった。
抗がん剤副作用まとめ
- しゃっくり・便秘・耳鳴りの3つ(一覧表の薄い緑色で示した部分が抗がん剤に関わる副作用)。
- しゃっくりは、2日間で終わった。便秘は、合計17日間。2回の化学療法いずれも期間は同じだった。
- 一回目の入院の耳鳴りは、5日間で終わったが、二回目の入院からの耳鳴りは3年半以上経過しても続いている。
- 脱毛は、抗がん剤開始11日目から始まり、その後、わずかに残った髪の毛が白髪になった。2019年末時点で白髪のまま。
放射線の副作用まとめ
放射線の副作用は、長く、かつ変化が急だった。のど元の赤みは一日で大きく変化したし、8月後半に赤みはケロイド状になっていくが、これも一晩、あっという間だった。ケロイド状になったときは、いつになったら治るのだろうかと考えていたが、治るときはこれも早かった。
結果として、ほぼすべての体感できる副作用は、放射線開始から2ヶ月程度でおさまった。(期間は上記の副作用時系列一覧表を参照)
放射線副作用まとめ
- のどの痛み・声が出なくなる・胸やのど元の赤み・ケロイドの4つ(一覧表の薄い黄色で示した部分が放射線に関わる副作用)。
- のどの痛みは、放射線照射7回目に始まって、50日間ほど続いた。
- 声が出なくなったのは、放射線照射12回目から始まって、12日間続いた。
- 胸や首・のど周辺の赤みは、放射線照射16回目くらいから始まって、33日間続いた。
- 放射線照射20回が終了して、一週間後くらいから、赤みがケロイド状になった。
副作用による脱毛(抗がん剤)と胸や首・のど周辺(放射線)の変化
あまり紹介したくない画像なので、最後に。記録のためなので、見たくない人は見ないでください。
髪の毛の変化
抗がん剤開始から11日目の8月9日に脱毛が始まり、翌日にカットして撮影したのが8月10日(写真A)。まだまだ髪の毛はある。この日から約一ヶ月半後に、頭頂部がかなり抜けた(写真B)。そして側頭部の髪の毛はどこかへ飛んで行った(写真C)。
その後、抗がん剤開始から約3ヶ月後(脱毛開始から約2ヶ月半後)くらいで抜け毛も白髪も安定した?状態になった(写真D)。さらに抗がん剤開始から約4ヶ月後の画像を見ると、白髪ではあるが、髪の毛が生えていて(写真E)、あとは回復を待つだけのような感じではある。
抗がん剤の影響なのか、もともと地黒だが、肌の色もさらに悪い。ただ、抗がん剤開始前に帽子は買ったが、一度も使わずに、気にせずに外出。また家族も気にせずに買い物などに付き合ってくれました。
胸や首・のど周辺の変化
放射線療法を開始したのが2019年7月18日(木曜)。この日と金曜にやって、土日を休んで、その後は、月曜から金曜まで毎日。8月16日に終了。
8月12日(放射線照射開始から26日目)に、のどの下が赤くなっていることに気付いた翌日の状態(写真E)。さらに強まっていき、約10日後の8月22日(照射開始から36日後)に水ぶくれができた(写真F)。
ここからの変化は急で、水ぶくれから一週間もたたない8月28日(照射開始から42日後)に見事に放射線を照射した分だけがきれいに赤くなり、のど元あたりは水ぶくれがつぶれてケロイド状になった(写真G)。
今後、追加していきます。